顔面神経麻痺
顔面の神経の炎症
左右どちらかの顔が麻痺し、目が閉じにくい、水を飲んだ際に片側の口から漏れてしまうなど、日常生活に支障が現れます。原因は顔面の神経が炎症を起こしており、治療で鎮めることで神経へのダメージを軽減させていきます。いすれにせよ、顔について些細な違和感を感じた際にはお早めに当院までご相談ください。
ハント症候群
左右どちらかの顔が麻痺
顔面神経麻痺と同じく左右どちらかの顔が麻痺し、同時に麻痺が起きた側の耳や頭にピリピリとした痛みや時にめまいを伴うことがあります。また、ハント症候群は顔面神経麻痺と比較して、症状が重症化するケースが多く早期の診断から、抗ウイルス薬、ステロイド薬などを使用して治療を行います。麻痺の程度が重篤な場合は、連携病院などでの入院についてご紹介を行うこともあります。
急性耳下腺炎
耳の前から下側にかけての腫れ
片側または、両側の耳の前から下側にかけて腫れや、痛みなどの症状が現れます。原因は口の中に侵入したウィルスや細菌などが、唾液を作る耳下腺に逆流することで感染を引き起こします。小児期にこの症状を繰り返す反復性耳下腺炎というものがあります。
流行性耳下腺炎
俗におたふく風邪と呼ばれています
小児期での発症が比較的多くみられ、俗におたふく風邪と呼ばれています。急性耳下腺炎と同じく、両側の耳の前から下側にかけて腫れや、痛みなどの症状が現れます。原因は感染力の強いウィルスのムンプスで、学校などの集団感染をを防ぐためにも罹患後は5日~1週間ほどは自宅などで安静にしていなければなりません。また、非常にまれではありますが大人が罹患するケースもありその際に睾丸炎、卵巣炎や膵炎などの重症合併症を起こすことが知られています。ワクチンによって発症を予防することはできますが、完全に発症を防ぐのではなく症状の軽減が主な目的となります。
耳下腺腫瘍
耳の前や下にシコリができる
耳の前や下にシコリができた場合には、耳下腺腫瘍が疑われます。男女ともに良性の腫瘍であることがほとんどですが、稀に悪性腫瘍として診断されることがあります。当院では耳鼻咽喉科用のCTを使用して詳細画像撮影を元に適切な診断を行います。
甲状腺腫瘍
甲状腺のがんの可能性も
首の付け根の部分に柔らかく、弾力のあるシコリができた際には甲状腺の腫瘍である可能性があります。超音波検査にて、経過観察をしても問題ないものか、または甲状腺のがんを疑うべきかの判断を行います。
急性顎下腺炎
顎下腺やリンパ節の炎症
顎下腺とは顎の下にある組織で唾液を分泌しています。そこに口の中から細菌やウイルスが感染したり、自己免疫機能の低下によって炎症を起こすと顎下の腫れや痛みといった症状が現れます。同じ場所でも顎下腺ではなく、リンパ節が腫れている場合もあるのでよく観察することが重要です。